今回は、一冊の本をご紹介します。
タイトルは「欲求と思考力の扱い方(What do we do with Heart and Mind?) 」です。ニューアクロポリス国際機構のプレジデントであるデリア・シュタインバーグ・グズマンさんの多くの著作の中の一冊で、オリジナルは2005に出版されました。この度、ニューアクロポリス日本から日本語版が出版されます。
言葉は、優しく読者に届けられます。
哲学の道を歩むこと。不透明な複雑さの中でポジティブに考え、行動していくというメッセージを受けとりました。
そして人生という道での私たちの問いを明確にして、そのひとつひとつに光を当ててくれます。
自分の歩みに意味を与えよう、内なる静けさと友達になろう、と。
人生の質を高めること。幸せとは。成功とは。正義とは。
正義についてですが、私は、日常で正しさが通らず、正義が軽く見られるということを残念ながら時々感じることがありますが、励まされる気持ちにもなり、あらためて正しさを求めていきたいと感じさせてくれます。
そして、自分自身を知り、欲求と思考力の扱い方、シンプルさ、本物を選択することについて進んでいきます。
読み終えた印象は、最近書かれたものだろう、と。しかし出版された年は2005年です。その普遍性のために古さを感じることはなく、おそらく、いつ読まれても新鮮で、同時に古典にふれるような印象を受けるのではないかと思います。
翻訳チーム
デリアさんに実際に会って受けた印象を述べます。
デリケートで優しく、話している時の眼の表情からも優しさ、寛大さ、調和させる力が伝わってきます。ゆっくりと話をされて、それぞれの言葉には、大事な意味があり、飾ることはありません。内容は、知恵にあふれていて、分かりやすくとてもシンプルです。
序文を寄せているビア・プーラン氏は、デリアさんについて40年前に彼女を知り、特別な存在で、大変困難なこと、人類が到達すべき本質的な命題、人生の不透明な複雑さを、明快で透き通ったシンプルなものに変えてくれた、と述べています。
本書は、人柄を表すようにシンプルで深く、知恵の豊かさをうけとることができる小冊子です。
近日中に発売の予定です。ご興味、またご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
デリア・シュタインバーグ・グズマン
デリア・シュタインバーグ・グズマン氏は現在、ニューアクロポリス国際機構のプレジデントである。
スペイン国籍を持ち、精密科学、ジャーナリズム、広告のコースも含む、ブエノスアイレス大学の哲学科を卒業。ピアニスト、ライターとしての顔も持ち、文化と哲学の雑誌「Esfinge(スフィンクス)」の編集長を務め、休むことなく、象徴学、心理学、宗教史、審美学、形而上学、人類学等様々な科目の講師を務めている。
彼女の著作には「The Game of Maya」「Today I saw...」「Someone Told Me That」「Philosophy for Living」の他に彼女が世界中で実施したレクチャーの様々な編集物がある。その全ては複数の言語に翻訳されている。
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