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TRADITION

日本の伝統から学ぶ

紅葉伝説

わたしは春の桜も好きですが、
秋の紅葉(もみじ)がだいすきです。

赤色の一言じゃ表せない紅葉たちの織りなす深い色合いがなんとも魅力的で、
あの奥深い色合いが心に染みます。

そんな紅葉(もみじ)にまつわるお話し。

私たちが普段、紅葉(もみじ)とよんでいるのはカエデ科の植物。

紅葉を“もみじ”と読むようになったのは、
染め物をする際、染料を取り出し染色する「揉み出ず(もみいづ)」という作業が語源で
「もみいづ」→「もみづ」→「もみじ」と読むようになったそう。

面白い!

そして日本には紅葉にまつわる伝説や能、歌舞伎があり
紅葉の魅惑的な美しさを様々な形で表現しています。

室町時代の作家による能『紅葉狩』を今回取り上げてみます。

『美しい女たちが紅葉の下で宴を催していました。
そこへ馬に乗った平維茂(たいらのこれもち)がやってきます。
美しい女たちは維茂を宴に誘惑します。

維茂は女に誘われるがまま酒宴に加わり、
いつしか深い眠りに落ちてしまいます。

しかし、この女たち、実は鬼女・紅葉とその手下だったのです。
 
鬼女が本性を現しますが、維茂は眠ったまま。

すると、維茂の夢の中に神が現れ、お告げとともに神剣を与えます。

目を覚ました維茂は、鬼を退治すべく、
激闘の末、ついに鬼を切り伏せることに成功しました。 』
 
 終


紅葉を観賞することを「紅葉狩り」というけれど、
鬼女・紅葉を狩ることから「紅葉狩り」という言葉がうまれたという説もあるそう。

紅葉にまつわる伝説は『紅葉伝説』と調べると
色々出てくるので良かったら見てみてください♪


自然に対する日本人の豊かな感性がこのようなストーリーをつくっている。
日本は素敵な国だな、と伝統や文化に触れると思います。

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