ニューアクロポリスでは新型コロナウイルス感染拡大のため、zoomを使ったオンラインイベントを実施してきました。以前から横浜教室ではさまざまなイベントを実施して来ましたが、10月2日に感染防止対策を行って哲学カフェを開催しました。
今後も状況を見ながら行っていく予定ですが、今回は感染対策含め、予行練習的な意味もあって参加はスタッフと生徒さんが中心で、数名のゲストをお迎えして行いました。
参加者は14名です。
18:30-20-30 ディスカッション。
20:30-22:00 各自持ち寄ったものを中心にディナー。
今回は人数が多いために、2グループに分かれてディスカッションを行いました。内容は三部構成のゲーム形式で進み、それぞれで生徒さんがリーダー役を務めてくれて、深い話ができたと思います。生徒の皆さん、お疲れさまでした!
第一部は自己紹介と、用意したたくさんの美徳のカードの中から好きな美徳を選んでいただき、選んだ理由も伺いながら哲学トークを行いました。
第二部は、それぞれのグループが10個の哲学者の言葉の中から選び、それをテーマとして意見を交換しました。
グループAは、「平静さは嵐の中の安全な小島を生み出します。平静さは情熱を適度に抑制し、明快な思考をもたらします」という言葉を選んで意見を交わしました。
自分の考える平静さと日常でどのようにすれば平静さを持てるか、活発なディスカッションとなり、多くの考え方をうけとめて生活の中に取り入れたいと思いました。
グループBは複数のテーマについて話し合っています。
第三部のテーマは「恐怖とはなぜ生まれるのだろうか」について。
この題目は二つのグループが一緒になって、それぞれ話し合ったことを発表し共有しました。
出た意見をいくつか紹介します。
・知らないから恥ずかしい、恐怖が生まれる。
・マイナス思考が常態化してしまっている。
・常に恐怖はある。勇気を持っている人でも恐怖はないわけではない。
・恐怖は悪いものではなく、知らないものに対し、違和感、ブレーキのようにアラームと して現れて心の準備ができる。悪い意味で自分のコンフォートゾーンから出ないのはブレ ーキのかけすぎ。程よいブレーキなら恐怖を有効に使える。
・愛情(善意)は恐怖には有効。恐怖に支配された時、善意があると、他人を省みる余裕 ができる。
・よい恐怖とは:その先に、新鮮な気持ちがあるとき。新しいことを吸収したり、進むた めに必要なことに挑戦するときに現れる。よくない恐怖をなくすためには:準備するこ とは、なくすためのツールではあるが、完璧を求めすぎない。ある程度、準備不足を受 け入れる必要がある。
・恐怖は感情的で、考え方によってはネガティブに働くことがあれば、ポジティブに働く ことがある。アクションを起こすことが大事で、失敗してもいい、という覚悟があれば 行動できる。
何か新しいことに直面したとき、チャレンジすることによって今所有しているものを失ってしまうのではないか、安定しているように見える現在の世界が壊れてしまうのでなないか、という不安が恐怖の原因になるかと考えたりします。それらをリスクととらずに勇気をもって新たなことにチャレンジしていきたいと思いました。
ディスカッションのあとは、それぞれが持ち寄った食事を中心にみんなでディナーを楽しみました。
参加者による今回のカフェの感想を紹介します。
生徒さんのコメント。
「いろいろな意見が聞けてよかった。特に恐怖について。よい恐怖とよくない恐怖、そして防止策のアイデアは、とても勉強になった。
また、ディナーも美味しかった。」
リーダー役を務めた生徒さんのコメント。
「一つのテーマについて、皆さんの体験を伝えてくれて、とても楽しく充実していました。ニューアクロポリスで今回のように多くの人が参加するイベントは初めてだったので楽しかった。皆さん、積極的に話された。よい疲れを感じ、よく眠れました!」
マインドとからだに栄養となった一日でした。
ふだんあまり話し合うことのないテーマについてディスカッションをして、多くの考えを共有し、また生活の中での改善策についても話すことができました。自分が当然と思っていることが、他の人にとっては新鮮であったり、多くの気づきもありました。みなさんそれぞれに与えること、得ること、感じたことがあれば、よかったと思います。
リーダー役を務めてくれた生徒さんは緊張があったと思いますが、飲み物を片手に楽しい雰囲気の中でとても良い時間となったと感じています。
今後も感染症の状況を見ながら、イベントを行っていく予定ですので、お気軽に遊びに来てください。今回参加された皆さま、どうもありがとうございました!
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