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執筆者の写真philosopher

上手な時間の使い方講座 (2020/2/1)

「私たちは短い時間を持っているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。」


いきなりですが、ローマの政治家(前4/5〜後65年)セネカの言葉です。「人生の短さについて」という短編を書きましたが、今回の講座のテーマは、「上手な時間の使い方」です。今回学んだこと、そしてセネカの短編の内容も交えて書きたいと思います。


日常で何かを先延ばししたり、最近、本当に時間が過ぎるのが早いと感じています。反省したり、なぜだろうと自問したりしますが、講座の内容はとても興味深いと感じました。


われわれは短い人生を受けているということではなく、われわれがそれを短くしている。一生を上手に使える者には、著しく広がるものである。


多くの人は、自分の長所、才能を誇示しようと苦慮する。欲から離れること。


私たちは普段、物質的なことや、認められたい等の欲にとらわれている時間が多いということですね。人生という時間についてがテーマですが、私たちの生き方、倫理や道徳も述べられています。


他者より、自分を支配すること。そうすることで人生は長くなる。

自分なりの目的を持つこと。


私たちは、他者にどう思われているか、つい気にしてしまいます。自分の時間を大切にする。時間の吝嗇家になることの大切さ。少し実行するのは難しいと感じますが、できるところから行いたいと思います。また、公への意志と私的な時間のバランスも考えていきたいと思いました。


時間は無形なので目に見えないために、人々はそれを見失ってしまう。


なぜ私たちは時間を浪費してしまうのでしょうか。原因が書いてあります。

多くの人は未来に憧れ今を嫌って悩む。

どんな時間でも自分自身のためだけに時間を用いる人、毎日を最後の一日と決める人は明日を望むことはないし、恐れることもない。また将来は不確定のうちあるので、今直ちに生きなければいけない。

また、多忙の人は過去を振り返る余裕がなく、あったとしても悔やんでいることを思い出すのは不愉快である。対して心配ごとのない平穏な精神は生涯のあらゆる部分を見ることができる、とも書いてあります。


そして短編の中で私がもっとも気に入っている部分は、


多くの人の中で英知に専念する者のみが自分の時間を所有することができる。これらの人が本当に生きている人で、過ぎ去った年月は、ことごとく彼らに付与されている。偉人は、私たちのために生まれ、私たちのために人生を用意してくれた。私たちは、ソクラテス、エピクロス、ストア派といった人々と事柄を共有できる。自然がどんな時代とでも交わることを許してくれる....

善い生き方、美徳を積むことについては短編の後半に書いてあります。興味がありましたら読んでみてください。ニューアクロポリスのおすすめでもあります。


学んだことは、よく生きることの大切さ。生きることは生涯をかけて学ぶべきということで充実した時を過ごせる。プラトンによる人の一日の時間配分の理想は、仕事(6h)、入浴・食など(6h)、睡眠(6h)、魂に良いことを行う(6h)です。何が自分にとって大切か取捨選択することについてもよく考えていきたいと思いました。



最後に講座に参加していただいた方の感想を記します。

「時間を効率よく使えるようになりたくて、参加しました。 時間に対する捉え方が深くて、初めて 時間とは何かを考える機会になりました。 時間にも種類があって、私が改善しなければいけないポイントが発見できて、心の整理というか 、、気持ちがスッキリしました!  学んだことを日々の生活に取り入れてメリハリのある生活改善にいかしてきいきたいと思います。 そして時間を考えることは、哲学とつながっていることを初めて知って感動です!哲学って難しくなくて、むしろ日々の悩みの解決策をおしえてくれるんですね!」



講座も定期的に行っています。どうぞ、興味のあるテーマにお気軽にご参加ください。



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